女の子にモテる方法7選
その日
恋人のカスミが
死んだ。
「うぅ……」
「カスミ!!死ぬな!!」
「ごめん……私……もう無理かも……」
「何言ってんだよ!!いつか二人で日帰りでパリ行こうって約束しただろ!!」
「あれは冗談で言ったのよ……なのにあんた、時差を利用すれば行けんじゃね?とか本気で言い出すからびっくりしたわ……」
「いつかカップルチャンネル開設してカップル系YouTuberのトップとして数学とか理科とかの教科書に載ろうって言っただろ!!」
「そんなんで教科書載れないし載りたくない……あとなんで理系科目なの?載るなら歴史でしょ??理系科目に学者以外の人物載らないよ???」
「あと子供ができたら”竈門”とか”虎杖”とか”モンキーD”とか少年ジャンプ主人公の名前つけようって話しただろ!!」
「親の特権で子供の人生狂わすのやめて……あとなんで名字なの?」
「とにかく死ぬな!!死んだら一生呪ってやるからな!!」
「いや呪えるのは死ぬ側の私でしょ……てかそんな騒いでるけどなんで私が死にかけてるか分かってるよね?」
「……え?」
「あんたが武田鉄矢のモノマネしながら”僕は死にましぇーん”とか言って道路に飛び出して普通に死にそうになって私が庇って轢かれたからだからね!?」
「うわあああああああああん!!!(後悔と悲しみと羞恥)」
「あ……やばい……走馬灯見えてきた……」
「おい!死ぬな!走馬灯止めろ!!」
「最後まで変な人……ふふっ……そんなあなたが好きよ……最後に一つだけ……」
「なんだ!!言ってみろ!!」
「探……して……」
「え?」
「カスミいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!」
二分後
「探してってどういう意味だ???」
「買った帰りに失くした婚約指輪?後で書こうと思って失くした婚姻届?借りて返し忘れて失くしたカスミの財布?」
「探し物が多すぎる……」
「でも今一番探したいのは君の魂だよ……」
「さっきからちょくちょく服変わるのは置いといて真面目に何のことなんだろう……」
「新しい恋人探せってことか?」
こんにちは!僕は一人 称俺(いちひと みつおれ)です!僕は新しい恋人を見つけたいので女の子にモテる方法を調べてきました!!
「べっ……別にモテる方法が知りたくて来たわけじゃないからねっ!」
いやなんも言ってないのにツンデレ発動すんなよ。どんなツンデレも会話の一文目は発動しねぇんだよ。
「やぁ!魅力度ランキング26位の大分です!」
想像の7億倍高いの純粋に腹立つ。
今日はこの不快な仲間たちと一緒に女子にモテる方法を見ていきましょう!!なお、効果があるのは男性のみですが、モテ以外の効果もあるかもしれないので、女性のみなさんも是非試してみてください!
イケメンになる
女子にモテる第一歩はイケメンになることです!
何もせずボーっと立ってるだけで周りを癒せるのはイケメンのみ!!
「イケメン???」
しょうたには遠い存在すぎてそもそもイケメンという概念を知らないようです……知ったらきっと絶望するのでほっときましょう……
「オレはイケメンなのかなぁ?」
「一応魅力度ランキング26位だけどw」
「ただイケメンにも色々あって、アジア系のイケメンとかヨーロッパ系のイケメンとかいるから自分がどれに該当するか分からないし……」
「そもそもイケメンに絶対条件って無くて、例えば目が一重のイケメンもいるわけ。」
「好みとかもあるし、自分がイケメンかどうかって意外と難しい問題なんだよねぇ……」
いやお前顔どこだよ。
優しくする
外見が優れてなくても大丈夫!問題は中身です。優しさは最強の武器です!!
ではここで問題です。
外はどしゃ降りです。あなたが傘をさして帰ろうとすると、傘を忘れて困っている女性がいます。あなたはどうしますか?
「はい!!はい!!分かった!!!」
「分かった!!すんげー分かった!!!」
この二人が自信満々だとなぜか嫌な予感しかしませんが聞いてみましょう。
「傘を半分こにして分けてあげる!!」
なんでだよ。傘は半分にしなくても共有できんだよ。傘を半分にしたらそれは半分こじゃなくて真っ二つっていうんだよ。
「ちゃんと大きい方あげるよ!」
うるせぇ。
「雨の降ってない場所まで移動する!」
やめろ。お前がやったら大陸移動なんだよ。
「たとえ大分県民を敵に回しても、お前を守る!!」
うるせぇ。
勉強する
容姿が優れなくても、性格が悪くても、頭が良ければモテます!!!!
勉強は努力が一番実りやすいので才能がなくてもいいレベルまでいけるでしょう。
「ここはIQ72の天才、しょうた様の出番だぜ!!!」
IQと偏差値間違えてない???IQ72はそんな高くないよ???
「ここは子供の学力が高い都道府県ランキング(国語と数学の平均点のランキング)で小学校11位、中学校7位の天才、大分県様の出番だぜ!!!」
想像の7億倍高いの純粋に腹立つ。
身長を伸ばす
顔がブスでも、性格がブスでも、頭が悪くても、背が高ければモテます!!!
「おれ身長710cmあるよ」
嘘がバレることへの恐怖はないの???堂々と嘘つくな。あと710って納豆って読めるのきも
「大分で一番高い山は1791mあるよ」
ずる。てか今更だけどお前女子の恋愛対象に入るの??
ちなみに男性の理想の身長は175~179cmだそうです!!
また、カップルの身長差は15cmがベストとされ、女性の身長を160cmとするとやはり175cm辺りが妥当でしょう。
「あれ待っておれ175cmかもしれん……」
脳みそ壊死してるんか??
「大分で一番高い山ってたしか175cmだったような……」
さすがに無理だろ。
足を速くする
顔がブスでも、性格がブスでも、頭が悪くても、身長がゴミでも、足が速ければモテます!!!
「おれ3m走1秒で走れるよ」
いや最低でも50mは測れよ。走るって言わねぇよ。あと3m1秒は遅ぇよ。
「そういやオレ100m何秒で走れるんだろ……走ってみようかな。」
やめろ。めっちゃニュースになるぞ。日本全国か最悪世界中に100m走のタイム晒されるぞ。
女心を理解する
顔がブスでも、性格がブスでも、頭が悪くても、身長がゴミでも、3m走1秒でも、女心を理解すればモテます!!!
ここで問題。
女性が「最近上司がうざくてさ~」と言ってきたらなんと返しますか?
「おれが上司になってやるよ」
「大分県労政・相談情報センターに相談してみたら?」
お前ら……
全っ然ダメ~~~!!!
「な~~~!!!!!!!!!!!!!」
「に~~~!!!!!!!!!!!!!」
この場合女性が求めているのはかっこいいセリフでも解決策でもなく共感なんです!!!
「カッチョーン!!イリャイリャしてきた!!ムキョつくわ!!」
擬音をキモく間違えんな。
「おめぇ分かる訳ねぇっぺよ普通!このごじゃっぺが!!」
なんで大分県なのに茨城弁でキレるんだよ。
強くなる
顔がブスでも、性格がブスでも、頭が悪くても、身長がゴミでも、3m走1秒でも、女心が1ミリも理解できなくても、強ければモテます!!!
むしろギャップ萌えで倍以上モテます!!!
それでは実践訓練を行いましょう!!!
「よぉお嬢ちゃんなかなか可愛いじゃねぇか」
「やめて……あご砕ける……」
「やめろ!!!!!」
「誰だてめぇおっさんゴラ!あぁ?」
「その子が嫌がってるだろ!!!」
「てめぇには関係ねぇだろ!!」
「関係ある!!なぜならおれは……」
「その子を愛しているから!!!!!!」
「ロマンティッ~ク 恋のアンテナは~」
「うるせぇ死ね!!!」
ドガッ!バキッ!
「おれのことは気にせず逃げろ!!!」
「逃走許可を確認。ジェットモードに移行します。ウィーン」
「よそ見してんなおっさん!!!」
ボキッ!グチャ!バコーン!
「ふぅ……すっきりしたぜ……って女いねえし!!くそがっ!!」
「う……うぅ……」
「たとえおれの命が闇に葬られても……」
「あの子の笑顔が輝いていればそれでいい……」
かっこよ……
いやでも……
死んだら恋愛できないよ???
てかしょうたが死んだの見て思い出したけど……
恋人のカスミ死んだんだった……
忘れかけてた~
「かわいい!!」
「砕ける!!」
「待て!!」
「あ?なんだてめぇ?」
「おれのことは一目見りゃ分かるだろ!!」
「え、分かるよね?いやまじで。お願い分かって」
「分かんねぇから聞いてんだろボケ!!」
「くっ!こうなったら仕方ない!!」
「来い!!大分県ご当地ヒーロー!!」
「パワーシティオーイタ!!!」
「悪事をはたらく奴はおれが許さん!!」
「なんだ?どうせ中身ただのおっさんなんだろ??」
「そこの女性!協力を頼みたい!ごにょごにょ……」
「了解!」
「まずい!このままだとパワーシティオーイタが負けちゃう!!会場のみんな!!大きな声で応援してあげて!!せーの」
「頑張れパワーシティオーイタ!!!」
「みんなの声が力になる……みんな、ありがとう!!」
「おいおいこれって……」
「ヒーローショーのクライマックスに必ずある会場の子供たちに声援を強制して力をもらう展開じゃねぇか!!!勝ち確演出入れやがって!!」
「大きな力を分ける。それが大分県だ!!必殺、スーパーキック!!!」
「必殺技の名前ダセェーーー!!!」
ドカーン!!!
「ありがとう、助けてくれて。」
「君の協力あってこそだ。」
「別にそんな大したことしてないわ……」
「それでいいんだ。一人一人の力は弱くても、みんなで集まって力を合わせれば何だってできる。」
「そのために大分県があるんだろ?」
「パワーシティオーイタ……!」
「帰ろう、おれたちの大分(こきょう)へ!!!」
赤い鎧を身に纏う謎のヒーロー、パワーシティオーイタ。
その心は恋と情熱に燃え、夕日とともに輝いていた。
「おれは???」
まとめ
いかがでしたか?これで明日からみなさんもモテモテ間違いなしです!!
僕もこの方法で新しい恋人を見つけるのでお互い頑張りましょう!それではまた!!
「カスミいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!」
「ずっとブログ書いて気を紛らわせてたけど書き終わった瞬間さみしくなってきた!!!」
「ふんふふーん」
「あれは……?」
「カスミだ!!!!!!」
「そこの男性の方、大きい声出してどうしたのかしら?」
「あ、あの、お名前は!?」
「私?キキョウですけど……」
「カスミじゃないのか……」
「いや、待てよ……」
「カスミという名前はカスミソウという花の名前から来てると昔言ってた。」
「そしてキキョウも花の名前だ」
「カスミソウの花言葉は永遠の愛」
「そしてキキョウの花言葉は……」
「「永遠の愛」」
「ふふふっ」
「お前……まさか……」
「カスミの生まれ変わり!?!?」
「やっと気づいてくれた?」
「生まれ変わんの早くね???」
「5Gの時代だからね」
「お前が最期に言った探してってセリフは……」
「生まれ変わった私を探してって意味だったんだな……」
「いや……」
「まぁそれもそうだけどそうじゃなくて……」
「その……」
「普通に私の財布探してくんね???」